山形市で税理士を探す方の顔ぶれは、思っている以上に幅があります。七日町や香澄町でお店を構える商業・サービス業の経営者、鋳物町から続く金属加工や食品加工の二代目、市内で開業を考えている勤務医、東根や天童まで園地を持つさくらんぼ農家の後継者、そして開業したばかりで最初の確定申告を控えた個人事業主。人口約23万人の県都には、県内のほかの市とは密度の違う相談が集まります。
そして山形市には、いま税理士選びに直結する事情がもう一つあります。2027年4月から市独自の宿泊税が始まり、既存の入湯税とあわせて、宿泊事業者には毎月の徴収と申告納入という新しい仕事が加わります。制度が変わる時期に相談相手を決めるということは、相手がこの街の税制の動きを追っているかどうかを見極める作業でもあります。
この記事では、山形市の産業と地理、そして市独自の税制をふまえた選び方の軸を整理したうえで、市内に実所在地のある税理士・会計事務所12社を紹介します。契約前に確かめておきたい注意点、市内で公開されている実際の料金、よくある質問もあわせてまとめました。
山形市の税理士事情|まず知っておきたい3つの特徴
事務所を比べる前に、この街の産業構造と、税務行政や税理士事務所がどのあたりに集まっているかを押さえておきましょう。ここでは選び方に直結する3つの特徴を紹介します。
職人町と果樹地帯と医療が同居する、県人口の4分の1が集まる街
山形市の推計人口は令和8年7月1日現在で233,964人、世帯数は103,313世帯です。県全体が約100万人ですから、県民のおよそ4分の1がこの市に暮らしている計算になります。事業所の数も相談の量も、県内では突出しています。
産業の顔は一つではありません。山形市の伝統的工芸品は山形鋳物・山形仏壇・打刃物の3系統で、市内には「鋳物町」という町名がそのまま残っています。伝統的工芸品まつりには山形鋳物の長文堂(鋳物町)、山形仏壇の山形県仏壇商工業協同組合(松見町)、打刃物の島田刃物製作所(桧町)が出展し、東北芸術工科大学の学生との共同開発も続いています。一方で県はさくらんぼの収穫量が全国一で全国シェアの約75%を占め、山形市はその集荷と流通の結節点です。さらに山形県立中央病院(大字青柳1800番地、救命救急センター・災害拠点病院・がん診療連携拠点病院、30以上の診療科)と山形大学医学部を核とした医療の集積もあります。
工房と果樹園とクリニックでは、見るべき帳簿がまるで違います。少量多品種の手仕事は仕掛品と外注加工費の切り分けが、果樹は収穫期に売上が集中する季節性と樹体の資産計上が、医療は保険診療と自由診療で分かれる消費税の扱いが論点になります。山形市で顧問税理士を探すときは、まず自分がどの系統に属するかを言語化しておくと、面談の中身が濃くなります。
税務署は大手町、税理士会館は旅篭町|中心部と幹線道路沿いに分かれる事務所の分布
山形市の税務行政の中心は大手町です。山形税務署は大手町1番23号にあり、管轄区域は山形市・上山市・天童市・東村山郡と、市域をまたぐ広さがあります。山形新幹線とJR奥羽本線が乗り入れる山形駅から徒歩15分という位置で、同じ住所には仙台国税局山形業務センターも置かれています。
業界側のもう一つの目印が旅篭町です。山形県税理士会館は旅篭町1丁目12-51にあります。山形県内の税理士は東北税理士会に所属し、県内は山形・寒河江・村山・新庄・酒田・鶴岡・長井・米沢の8支部、登録税理士は約290名という規模です。県都とはいえ、東京や仙台のように税理士があふれている土地ではありません。
今回紹介する12社の分布を見ると、性格がきれいに二つに分かれます。山形駅から歩けるか、中心市街地の徒歩圏にあるのが、佐田(香澄町)、高梨(五日町)、黒沼共同(旅篭町)、井上(本町)、二位関(幸町)、霞城(双葉町)の6社です。対して、幹線道路沿いや流通団地に構え、車で行くことを前提にしているのが、あさひ会計(東原町)、兼子和伴(城西町)、丹野覚(馬見ヶ崎)、村山(桧町)、オルウェーブ(流通センター)、佐藤登美子(松栄)の6社です。雪の季節が長い土地では、この違いは通いやすさに直結します。
2027年4月に宿泊税が始まり、入湯税とあわせて申告事務が増える
山形市の事業者にとって、いま最も具体的な税制の変化が宿泊税です。山形市宿泊税条例(令和8年山形市条例第1号)により、2027年4月1日から宿泊料金の3%が課税されます。対象は旅館業法の旅館業(下宿営業を除く)と、住宅宿泊事業法にもとづく民泊です。納税義務者は宿泊者ですが、実務を背負うのは特別徴収義務者となる宿泊施設等の事業者で、宿泊者から徴収して市へ納入する仕組みになります。修学旅行の児童・生徒・引率者などは課税免除です。
山形市にはもともと入湯税もあります。宿泊入湯客は1人1泊150円、日帰り入湯客や宿泊自炊客、20人以上の団体は1人75円で、鉱泉浴場の経営者が特別徴収義務者として翌月15日までに申告・納入します。蔵王温泉をはじめとする温泉地の宿は、来春から入湯税と宿泊税の二本立てで毎月の事務をこなすことになります。市はレジシステムの改修費用を補助率10分の10・上限150万円で補助する制度も用意しており、2027年3月31日までの支出が対象です。
宿泊や飲食に関わる事業者にとって、この移行期をどう乗り切るかは重要な論点です。顧問税理士の候補と話すときに、宿泊税の徴収記録をどの帳簿でどう管理するつもりか、補助金の申請まで手伝ってもらえるかを聞いてみてください。地元の制度変更を追っているかどうかが、その一問でかなり見えてきます。
山形市で失敗しない税理士の5つの選び方
ここからは、山形市で税理士を選ぶときの5つの視点を紹介します。全部を満たす事務所を探すのではなく、いまの自分の状況に近い軸から順に確かめていくのが近道です。
創業期の届出と市の支援制度に伴走してもらえるかで選ぶ
**創業直後は期限のある手続きが立て込むので、届出の段取りと市の支援制度の両方を同時に見てもらえる相手を選ぶのが合理的です。**法人設立の登記、青色申告の承認申請、源泉所得税の納期の特例、インボイス登録。どれも出し遅れるとその年度は取り返しがつきません。返事が1週間後に来る体制では、そもそも間に合わない届出が出てきます。
山形市の場合、制度を知っているかどうかで初期コストが変わります。市の特定創業支援等事業の支援を受けて証明を取ると、市融資制度「特定創業支援資金」が使えるほか、株式会社設立時の登録免許税が資本金の0.70%から0.35%に軽減され、信用保証協会の創業関連保証の特例と日本政策金融公庫の貸付利率引下げの対象にもなります。支援等事業者には公益財団法人やまがた産業振興機構、山形商工会議所、山形県信用保証協会、山形エリアマネジメント協議会が並び、関係機関として山形市売上増進支援センターY-bizや地域金融機関も加わります。市は山形市創業アワードも開催しており、創業支援の窓口自体は整っています。
今回紹介する中では、井上公認会計士事務所が創業支援・会社設立サポートと融資申請支援を業務に掲げ、二位関会計事務所は会社設立の手順説明から資金調達のアドバイス、事業計画の検討・作成、定款作成、設立登記関係書類の作成までを起業支援としてメニュー化しています。兼子和伴税理士事務所は創業・独立支援を先頭に掲げたうえで経営革新等認定支援機関の認定を受けており、丹野覚税理士事務所も新規開業支援を業務に含めています。設立前の資本金の決め方や事業年度の設定は後から変えにくいため、動き出す前に一度相談しておくと選べる道が広がります。
融資と資金繰りの資料づくりまで踏み込めるかで選ぶ
**決算書を作るところで終わるか、その決算書を金融機関に説明できる形にするところまで付き合うかで、事務所の性格は大きく分かれます。**設備投資、運転資金、季節資金。地方都市の中小企業にとって借入は日常的な選択肢で、そのたびに求められるのが試算表と事業計画です。決算期にまとめて数字を作る体制では、期中に急な資金需要が来たときに出せる資料がありません。
山形市は地域金融機関との距離が近い土地です。市の創業支援の関係機関にも山形銀行、荘内銀行、きらやか銀行、山形信用金庫、日本政策金融公庫、山形県信用保証協会が名を連ねています。制度融資を使うにしても、プロパー融資を狙うにしても、税理士側が金融機関の見る順番を知っているかどうかで通しやすさが変わります。
事務所ごとの姿勢は公式サイトによく表れます。丹野覚税理士事務所は、税務署への書面添付と金融機関への融資支援を通じて決算書の信頼性を高めることを事務所の柱として掲げています。高梨税務会計事務所は経営分析と経営計画・資金繰り計画の相談を業務に挙げ、兼子和伴税理士事務所も書面添付と経営計画策定支援を明記しています。村山公認会計士事務所は経営計画書の作成を経営サービスの筆頭に置いています。二位関会計事務所は中期経営計画と単年度経営計画の策定、予算管理、キャッシュフロー計算書の作成までを経営支援として整理しています。融資を視野に入れているなら、直近1年で金融機関へ同行した実績があるかを面談で確かめてみてください。
医業・クリニックの会計に対応できるかで選ぶ
**医療の会計は一般の法人顧問とは別のノウハウが必要なので、対応可否は「できます」ではなく実際の関与実績で判断してください。**保険診療と自由診療で消費税の扱いが変わり、社会保険診療報酬には租税特別措置法26条の概算経費の特例があります。医療法人になれば出資持分や剰余金の配当禁止といった制度上の制約も加わり、開業時の設備投資と借入、スタッフの給与計算まで含めると、医療は税務の中でも独立した領域です。
山形市は県立中央病院と山形大学医学部を核に、県内の医療人材が集まる街です。勤務医が市内で独立開業する、あるいは親の医院を継ぐという場面が起こりやすく、その相談相手として医療の会計に慣れた事務所を求める需要が一定量あります。
公式サイトで医業への対応を明示しているのは、今回の12社では3社です。オルウェーブ税理士法人は業務の柱の一つに医業経営支援を据え、昭和48年の開業時から医業経営サポートに重点を置いてきたと明記しています。佐藤登美子税理士事務所は事務所内に医業経営支援課を設け、医療法人設立を業務に挙げ、対応業種として病院・診療所と社会福祉法人を掲げています。二位関会計事務所は得意業種の一覧に医療・福祉関係と学校法人、社会福祉法人を含めています。開業を控えているなら、開業時の設備投資と借入の設計、開業後の医療法人化の判断まで見通せる相手かどうかを確認するとよいでしょう。
クラウド会計をどこまで実務に入れているかで選ぶ
**クラウド会計は導入の可否ではなく、事務所がどこまで自分たちの標準にしているかで差が出ます。**freeeやマネーフォワードに「対応しています」と書いてあっても、実際には従来型のソフトが主流で、クラウドは例外扱いという事務所は珍しくありません。銀行明細やクレジットカードの自動連携を前提に業務設計されているかどうかで、こちらの入力負担も月次の締まる速さも変わります。
山形市は、この観点で選択肢がはっきりしている街です。井上公認会計士事務所はクラウド会計導入支援を業務の筆頭に置き、関与先の69.79%がクラウド会計を導入していること、マネーフォワード関連の資格保有者が5名いることを公式サイトで公開しています。数字で開示している事務所は市内でも例外的です。佐田税理士事務所は料金表そのものを「自計化済・クラウド会計利用」と「記帳代行」の2系統で組み立てており、クラウドを前提とした料金設計になっています。二位関会計事務所はインターネット会計の推進をIT支援業務として掲げ、会計ソフトの導入支援に加えてExcelやWordの活用アドバイスまで含めています。
対極にあるのがTKCのシステムを軸とする流派で、市内では高梨税務会計事務所が昭和50年からのTKC全国会会員、二位関会計事務所もTKC会員です。丹野覚税理士事務所は記帳代行を行わず関与先自身の記帳を指導する方針を掲げており、兼子和伴税理士事務所と黒沼共同会計事務所も自計化の支援を軸にしています。どちらが優れているという話ではなく、自社の経理担当の有無と、どこまで自分たちで数字を持ちたいかで選ぶ問題です。
駅前に歩いて行くか、駐車場のある郊外に車で行くかで選ぶ
**山形市では、事務所の立地は好みの問題ではなく、冬の移動時間と資料の受け渡し方を決める実務条件です。**11月から3月にかけての降雪は、市街地の移動時間を平常時の倍にすることがあります。年に何回か対面するのか、毎月訪問してもらうのか、資料はオンラインで完結させるのかによって、選ぶべき立地は変わります。
中心部を選ぶ利点は、税務署と税理士会館が徒歩圏にあることと、他社との打ち合わせのついでに寄れることです。山形税務署は大手町、山形県税理士会館は旅篭町にあり、この一帯には佐田税理士事務所(香澄町、JR山形駅から徒歩5分)、高梨税務会計事務所(五日町)、税理士法人黒沼共同会計事務所(旅篭町の食糧会館3階)、井上公認会計士事務所(本町)、株式会社二位関会計事務所(幸町)、税理士法人霞城会計事務所(双葉町)が集まっています。公共交通で行き来する方や、山形駅前に事業所がある方には現実的な選択肢です。
郊外側の利点は、駐車のしやすさと、市外からのアクセスです。オルウェーブ税理士法人は流通センターの物流団地に、佐藤登美子税理士事務所は松栄に、税理士法人あさひ会計は東原町に、兼子和伴税理士事務所は城西町に、丹野覚税理士事務所は馬見ヶ崎に、村山公認会計士事務所は桧町にあります。上山市や天童市に事業所がある方、市外の園地や工場と行き来する方は、幹線道路沿いの事務所のほうが実際には近いこともあります。山形税務署の管轄区域が山形市・上山市・天童市・東村山郡におよぶことを考えれば、市境をまたいだ移動は珍しい話ではありません。自社と自宅の両方から行きやすいかどうかを、地図の上で一度確かめてみてください。
山形市で税理士に依頼する前のチェックポイント
候補が絞れてきたら、契約の前に次の3点を確かめておくと、後からの行き違いを防げます。いずれも初回の面談で聞けば答えてもらえる範囲の内容です。
毎月実際に担当するのが所長か職員かを確認する
**面談に出てきた税理士本人が毎月の担当になるとは限らないので、契約前に担当者の顔と経験年数まで確かめておきましょう。**規模のある事務所ほど、初回は所長が対応し、契約後は担当職員が窓口になるという運用が一般的です。それ自体は組織として当たり前のことですが、聞かないまま契約すると「話が違う」という印象だけが残ります。
山形市の12社は、規模の幅がそのまま担当体制の幅になっています。税理士法人あさひ会計はグループ総勢170名・顧問先約1,100件(令和8年7月1日現在)、税理士法人霞城会計事務所は職員24名(税理士2名・公認会計士1名・巡回調査士8名・ファイナンシャルプランナー4名・宅地建物取引士1名)、井上公認会計士事務所は職員23名(公認会計士4名・税理士2名ほか)、高梨税務会計事務所は職員19名、株式会社二位関会計事務所は所員13名、丹野覚税理士事務所は職員8名という体制です。一方で佐田税理士事務所、佐藤登美子税理士事務所、兼子和伴税理士事務所、村山公認会計士事務所は代表者が前面に立つ規模の事務所です。
確認したいのは3点です。毎月の巡回や面談に来るのは誰か、その担当者は自社と同じ業種の関与先を何社持っているか、担当者が退職や異動をしたときの引き継ぎはどうなるか。税理士法人黒沼共同会計事務所のように公認会計士3名と税理士2名の有資格者が在籍する事務所であれば、案件ごとに誰が見るのかという聞き方も有効です。組織で受ける体制は担当者が休んでも業務が止まらない安心につながりますが、そのぶん誰が見ているかを意識して確かめる必要があります。
顧問料の外側にある費用を先に洗い出す
**月額顧問料は比べやすい数字だからこそ、そこに入っていないものを最初に洗い出しておかないと、年間の総額で判断を誤ります。**決算料、消費税申告料、年末調整、法定調書、償却資産申告、記帳代行、会計ソフトのライセンス料。どれも月額とは別建てになっていることが多く、事務所によって加算の考え方も違います。
山形市で参考になるのが、佐田税理士事務所が公式サイトで公開している料金表です。法人で自計化済・クラウド会計を使う場合、免税事業者は月額20,000円に決算120,000円、簡易課税は月額30,000円に決算140,000円という設定で、記帳代行に切り替えると月額はそれぞれ25,000円と35,000円に上がり、仕訳1件あたり100円が別途かかります(いずれも税抜)。ここから読み取れるのは、月額の差の正体が「誰が記帳するか」と「消費税の課税区分」だという構造です。同じ会社でも、自社で入力するか任せるかで年間の総額は数万円単位で動きます。
丹野覚税理士事務所のように記帳代行を行わず関与先自身の記帳を指導する方針の事務所もあり、この場合は自社の入力工数を人件費として見込む必要があります。逆に高梨税務会計事務所や二位関会計事務所のように記帳代行をメニューに持つ事務所なら、任せる範囲を絞って費用を抑える調整もできます。契約前に、月額に記帳が含まれるか、決算料と消費税申告料はいくらか、年末調整と法定調書はどう計算されるか、会計ソフトの費用は誰が負担するか、途中解約の申出期限はいつまでかの5点を聞き、年間総額に引き直して比べてください。
確定申告期と地元の繁忙期に連絡が取れるかを確認する
**税理士事務所の繁忙期と、自分の商売の繁忙期がずれているかどうかは、契約前に一度すり合わせておく価値があります。**2月から3月中旬にかけての確定申告期は、どの事務所も個人の申告で手一杯になります。この時期に急ぎの相談を持ち込んでも、返事が数日かかるのはある程度やむを得ません。問題は、この時期に自分の側も動いているかどうかです。
山形市では、この論点が業種によってはっきり分かれます。さくらんぼをはじめとする果樹農家は初夏に収穫と出荷が集中するため、事業側の山は6月前後で、確定申告期とは重なりません。ところが宿泊業と観光関連は、蔵王温泉の冬季シーズンがまさに1月から3月で、事務所の繁忙期と正面からぶつかります。2027年4月に宿泊税が始まれば、この時期の宿は月次の徴収記録と冬の営業を同時に回すことになります。
確かめたいのは、確定申告期でも月次の巡回や試算表の提供が止まらないか、緊急の連絡手段は電話以外にあるか、担当者が不在のときに代わりに答えられる人がいるかの3点です。丹野覚税理士事務所や高梨税務会計事務所のように月次巡回監査を軸とする事務所は、期中の関与が濃いぶん申告期の対応も読みやすい傾向があります。逆に年1回の決算だけを頼む契約であれば、期中に相談したいことが出たときの窓口を別に決めておくと安心です。
山形市でおすすめの税理士・会計事務所12選
ここからは、山形市内に実所在地のある税理士・会計事務所12社を紹介します。所在地・代表者・規模・料金は、各事務所の公式サイトで確認できた内容にもとづいています。まずは比較表で全体像をつかんでください。
| 事務所名 | エリア | 主な強み | 料金の目安 | こんな人向け |
|---|---|---|---|---|
| 税理士法人あさひ会計 | 東原町 | グループ170名・顧問先約1,100件 | 要見積もり | 規模と総合力を重視する企業 |
| 税理士法人黒沼共同会計事務所 | 旅篭町 | 公認会計士3名・国税出身税理士が在籍 | 要見積もり | 経営計画づくりから相談したい方 |
| 井上公認会計士事務所 | 本町 | 関与先の69.79%がクラウド会計 | 要見積もり | クラウドで経理を組み直したい方 |
| 佐田税理士事務所 | 香澄町 | 料金表を全区分で公開・山形駅徒歩5分 | 法人 月20,000円〜(税抜) | 費用を先に確かめたい方 |
| 税理士法人霞城会計事務所 | 双葉町 | 相続・M&A・法定監査まで対応 | 要見積もり | 承継とM&Aを見据える経営者 |
| 高梨税務会計事務所 | 五日町 | 1974年開業・職員19名・TKC全国会 | 要見積もり | 長い業歴の事務所に任せたい方 |
| オルウェーブ税理士法人 | 流通センター | 医業経営支援と不動産鑑定を併設 | 要見積もり | クリニック開業・土地の多い相続 |
| 佐藤登美子税理士事務所 | 松栄 | 医業・農業・福祉の支援課を設置 | 要見積もり | 農業法人・医療機関・社会福祉法人 |
| 丹野覚税理士事務所 | 馬見ヶ崎 | 書面添付と融資支援・記帳代行なし | 要見積もり(初回相談無料) | 自社で記帳し融資を通したい方 |
| 兼子和伴税理士事務所 | 城西町 | 経営革新等認定支援機関・行政書士併設 | 要見積もり | 創業と許認可を一緒に進めたい方 |
| 株式会社二位関会計事務所 | 幸町 | インターネット会計の推進・所員13名 | 要見積もり | 会計ソフト導入から整えたい方 |
| 村山公認会計士事務所 | 桧町 | 公益法人支援とスモールM&A | 要見積もり | 公益法人・小規模M&Aの相談 |
税理士法人あさひ会計
税理士法人あさひ会計は、東原町に本店を置く、山形市では最大規模の会計事務所です。前身の株式会社旭会計事務所が昭和54年7月に設立され、税理士法人あさひ会計としては平成23年にスタートしました。統括代表は田牧大祐税理士です。
規模の数字が示すものは明快です。公式サイトによればグループ総勢170名、顧問先は約1,100件(令和8年7月1日現在)で、拠点は山形市と仙台市の2か所にあります。業務は経営支援、税務業務、相続対策、M&Aサポート、非営利法人支援、人材派遣まで広がっており、税務会計だけを切り出して依頼する相手というよりは、事業の各局面で窓口を持てる組織という位置づけになります。
顧問先が1,000件を超える規模になると、同業種の関与実績を尋ねたときに具体的な話が返ってきやすくなります。山形市内から宮城県内まで広域に取引先を持つ企業や、複数の事業を抱えて相談窓口を一本化したい企業に向いた事務所です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地(本店) | 〒990-0034 山形県山形市東原町二丁目1番27号 |
| 拠点 | 山形(本店)/仙台 |
| 代表 | 田牧 大祐(統括代表・税理士) |
| 規模 | グループ総勢170名・顧問先約1,100件(令和8年7月1日現在)/前身の旭会計事務所は昭和54年7月設立 |
| 得意分野 | 経営支援・税務業務・相続対策/M&Aサポート・非営利法人支援 |
| 料金目安 | 要見積もり(公式サイトに金額の掲載なし) |
| 登録番号 | 東北税理士会所属 / 税理士情報検索サイトで確認 |
| 電話 | 023-631-6521 |
| 公式サイト | 税理士法人あさひ会計 公式サイト |
こんな人におすすめ:組織としての体制と広域のネットワークを重視する 中堅・中小企業。相続やM&Aまで同じ窓口で相談したい方。
税理士法人黒沼共同会計事務所
税理士法人黒沼共同会計事務所は、旅篭町の食糧会館3階にあります。山形県税理士会館と同じ旅篭町で、山形税務署のある大手町にも歩いて行ける中心部の立地です。1990年7月の創立で、2015年12月に株式会社から税理士法人へ移行し、2022年9月からは代表社員の植村義弘氏が所長を務める体制になりました。
有資格者の構成に厚みがあります。公認会計士・税理士として植村義弘氏、大倉然氏、黒沼憲氏の3名が在籍し、税理士として桃谷茂行氏と黒沼範子氏が加わります。桃谷氏は昭和62年に仙台国税局に採用され、令和6年9月にこの事務所へ入所した経歴の持ち主で、税務調査への向き合い方を内側から知る立場にあります。監査法人出身の公認会計士と国税出身の税理士が同居する事務所は、市内では希少です。
もう一つの看板が「経営計画書作成実践セミナー」で、1998年10月の開始から2019年9月に開催200回を数えています。事務所通信「向日葵だより」は1997年の創刊です。会計システムはA-SaaSを2012年に導入しています。数字を作るだけでなく、翌期の計画を一緒に組み立てるところまで踏み込みたい経営者と噛み合います。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 〒990-0047 山形県山形市旅篭町三丁目1番4号 食糧会館3階 |
| 代表 | 植村 義弘(代表社員・公認会計士・税理士/2022年9月所長就任) |
| 規模 | 1990年7月創立・2015年12月に税理士法人化/公認会計士3名・税理士2名が在籍 |
| 得意分野 | 経営計画書の作成支援・月次/年度決算・相続財産評価・贈与/相続税申告・会社設立/事業再編 |
| 料金目安 | 要見積もり(公式サイトに金額の掲載なし) |
| 登録番号 | 税理士法人番号 第3588号(東北税理士会 第141号) / 税理士情報検索サイトで確認 |
| 電話 | 023-624-3519 |
| 公式サイト | 税理士法人黒沼共同会計事務所 公式サイト |
こんな人におすすめ:翌期の経営計画まで一緒に作りたい 中小企業。税務調査への備えを重視する経営者。
井上公認会計士事務所(井上哲寿税理士事務所)
井上公認会計士事務所は、本町の本町ビル2階にある事務所です。代表の井上哲寿氏は公認会計士で、2012年7月1日にこの街で開業しました。クローバーコンサルティング株式会社を併設しています。
市内でクラウド会計を最も具体的に語れる事務所です。公式サイトは関与先の69.79%がクラウド会計を導入していること、マネーフォワード関連の資格保有者が5名いることを数字で公開しています。「対応可能」と書くだけの事務所が多いなかで、導入率まで開示している例はほとんどありません。業務はクラウド会計導入支援を筆頭に、経理代行・記帳代行、税務顧問、創業支援・会社設立サポート、融資申請支援と並びます。
体制は職員23名(男性10名・女性13名)で、公認会計士4名(非常勤含む)、税理士2名、税理士試験科目合格者2名、M&Aシニアエキスパート2名という構成です。開業から10年余りでこの規模に育った事務所であること自体が、これから伸ばしていく段階の事業者にとっては一つの参考材料になります。料金は企業規模や仕訳件数、業務範囲によるとして金額の掲載はありません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 〒990-0043 山形県山形市本町2-4-3 本町ビル2F |
| 代表 | 井上 哲寿(公認会計士) |
| 規模 | 2012年7月1日設立・職員23名(公認会計士4名/税理士2名/M&Aシニアエキスパート2名ほか) |
| 得意分野 | クラウド会計導入支援(関与先の69.79%が導入)・経理代行/記帳代行・創業支援/会社設立・融資申請支援 |
| 料金目安 | 要見積もり(企業規模・仕訳件数・業務範囲により変動) |
| 登録番号 | 東北税理士会所属 / 税理士情報検索サイトで確認 |
| 電話 | 023-666-7966 |
| 公式サイト | 井上公認会計士事務所 公式サイト |
こんな人におすすめ:クラウド会計を軸に経理の型をつくりたい 創業期の法人。融資申請まで見据えて相談したい方。
佐田税理士事務所
佐田税理士事務所は、香澄町にある事務所です。JR山形駅から徒歩5分という位置で、市内の候補のなかでは最も駅に近いクラスの立地です。代表は佐田雅俊税理士で、公式サイトに税理士登録番号147254・東北税理士会山形支部と明記しています。登録番号まで自ら公開している事務所は市内でも数えるほどです。
この事務所の際立った特徴は料金の公開度です。料金ページでは、個人と法人それぞれについて「自計化済・クラウド会計利用」と「記帳代行」の2系統を並べ、さらに免税事業者・簡易課税・本則課税の3区分で月額と決算料を示しています。法人の自計化済であれば免税事業者が月20,000円と決算120,000円、簡易課税が月30,000円と決算140,000円。記帳代行にすると月額はそれぞれ25,000円と35,000円になり、仕訳1件あたり100円が加算されます(いずれも税抜)。何をどこまで自社でやるかで金額がどう動くかが、依頼前に読み取れる設計です。
業務は会計ソフト導入支援、税務顧問、経理業務効率化支援、資産税対策で、クラウド会計の導入支援に力を入れています。駅前で資料を持ち込みやすく、費用の見通しも立てやすいという意味で、初めて税理士に依頼する事業者が比較の起点にしやすい事務所です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 〒990-0039 山形県山形市香澄町2-7-12 |
| 代表 | 佐田 雅俊(税理士) |
| 得意分野 | クラウド会計/会計ソフト導入支援・税務顧問・経理業務効率化支援・資産税対策 |
| 料金目安 | 法人(自計化済・クラウド会計)月20,000円〜+決算120,000円〜/個人(同)月10,000円〜+決算40,000円〜。記帳代行は月額加算+仕訳1件100円(いずれも税抜) |
| アクセス | JR山形駅から徒歩5分(受付 平日9:00〜17:00) |
| 登録番号 | 第147254号(東北税理士会山形支部) / 税理士情報検索サイトで確認 |
| 電話 | 023-643-8865 |
| 公式サイト | 佐田税理士事務所 公式サイト |
こんな人におすすめ:依頼前に費用の内訳を数字で確かめたい 個人事業主・小規模法人。駅前で相談できる相手を探している方。
税理士法人霞城会計事務所
税理士法人霞城会計事務所は、双葉町に事務所を構える税理士法人です。創業は昭和44年の伊藤利也会計事務所にさかのぼり、平成20年に株式会社伊藤会計から商号を変更して税理士法人となりました。代表は安食保則税理士です。
有資格者の顔ぶれが幅広いのが特徴です。職員24名のうち税理士2名、公認会計士1名、巡回調査士8名、ファイナンシャルプランナー4名、宅地建物取引士1名という構成で、土地の評価が絡む相続に宅建士の視点を、資産の設計にFPの視点を持ち込める体制になっています。平成12年にISO9001の認証を取得し、平成17年から電子申告を開始、平成30年にはモニタリングサービスを始めるなど、業務の仕組み化に早くから取り組んできた事務所です。
業務は相続税申告、M&A支援・事業承継、法定監査、会計・税務業務全般です。相続税申告では土地評価による節税、税務調査対策、遺産分割案の提案までを掲げ、M&Aは仲介からスキームの策定、買い手とのデューデリジェンス、契約交渉までを一気通貫で扱うと明記しています。異業種交流会「利他の会」を主宰しており、地元の経営者同士のつながりを求める方にも接点があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 〒990-0828 山形県山形市双葉町二丁目2番28号 |
| 代表 | 安食 保則(税理士) |
| 規模 | 職員24名(税理士2名/公認会計士1名/巡回調査士8名/FP4名/宅地建物取引士1名)/昭和44年創業・平成20年に税理士法人化 |
| 得意分野 | 相続税申告(土地評価)・M&A支援/事業承継・法定監査・会計/税務業務全般 |
| 料金目安 | 要見積もり(公式サイトに金額の掲載なし) |
| 登録番号 | 東北税理士会所属 / 税理士情報検索サイトで確認 |
| 電話 | 023-633-1033 |
| 公式サイト | 税理士法人霞城会計事務所 公式サイト |
こんな人におすすめ:土地を含む相続と会社の承継を同時に考えている オーナー経営者。M&Aによる出口も検討したい方。
高梨税務会計事務所
高梨税務会計事務所は、五日町にある事務所です。株式会社高梨税務会計事務所を軸に、髙梨英吉税理士事務所と髙梨徹也税理士事務所という税理士2名の個人事務所を併設する構成をとっています。開業は昭和49年3月で、翌昭和50年8月にTKC全国会へ入会しました。市内の候補のなかでも屈指の業歴です。
職員は所長を含めて19名という体制です。業務は法人税・所得税・消費税の申告書と各種届出書の作成、譲渡・贈与・相続への対策、税務調査対応、試算表と決算書の作成、経営分析、記帳代行、そして経営計画・資金繰り計画の相談まで並びます。記帳代行と自計化支援の両方をメニューに持つため、経理担当が育つ過程で関与の形を変えていくという頼み方もできます。
TKC全国会は、会員事務所が毎月顧問先を訪問して帳簿を確認する巡回監査を基本方針としている組織です。決算期にまとめて処理するのではなく、期中から数字を固めていくやり方は、資金繰りと納税額の見通しを早く持ちたい事業者と相性がよい進め方です。実際の訪問頻度や関与の深さは契約内容によって変わるため、面談で確かめてください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 山形県山形市五日町6-10 |
| 代表 | 髙梨 英吉(税理士)/髙梨 徹也(税理士) |
| 規模 | 昭和49年3月開業・職員19名/昭和50年8月にTKC全国会入会 |
| 得意分野 | 法人税/所得税/消費税の申告・経営分析と資金繰り計画・譲渡/贈与/相続対策・税務調査対応・記帳代行 |
| 料金目安 | 要見積もり(公式サイトに金額の掲載なし) |
| 登録番号 | 東北税理士会所属 / 税理士情報検索サイトで確認 |
| 電話 | 023-643-7155 |
| 公式サイト | 高梨税務会計事務所 公式サイト |
こんな人におすすめ:50年以上の業歴と月次の巡回監査を重視する 中小企業。記帳代行から自計化へ段階的に移りたい方。
オルウェーブ税理士法人
オルウェーブ税理士法人は、流通センターの物流団地に事務所を置く税理士法人です。昭和48年に大貫税務会計事務所として開業し、令和元年に税理士法人化した際に現在の名称になりました。比較サイトなどには旧称の株式会社大貫会計事務所として掲載されている場合があります。代表は大貫良一氏で、オルウェーブ不動産鑑定株式会社を併設しています。
医業と不動産という二つの専門が同居しているのが、この事務所のいちばんの特色です。公式サイトは昭和48年の開業時から医業経営サポートに重点を置いてきたと明記し、クリニックの開業支援と経営支援を業務の柱の一つに据えています。あわせて不動産鑑定評価では20年以上の実績を掲げ、相続税について地域でも有数の実績があるとしたうえで、税理士と不動産鑑定士が協働して財産を評価する点を強みとして説明しています。
土地の評価は相続税額を左右する最大の要素です。鑑定の視点を社内に持つ事務所は、市街地の宅地から郊外の農地・山林まで含む相続で頼りになります。GISとドローンを活用した物件調査も業務に掲げており、現地確認の手法も更新されています。業務は会計・税務、起業・会社設立支援、医業経営支援、相続・事業承継、不動産鑑定評価、経営コンサルティング、人材・労務コンサルティングと広範です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 〒990-0071 山形県山形市流通センター2丁目12番1号 |
| 代表 | 大貫 良一 |
| 規模 | 令和元年に税理士法人化(昭和48年に大貫税務会計事務所として開業)/オルウェーブ不動産鑑定株式会社を併設 |
| 得意分野 | 医業経営支援(クリニック開業・経営)・相続/事業承継・不動産鑑定評価・起業/会社設立支援 |
| 料金目安 | 要見積もり(公式サイトに金額の掲載なし) |
| 登録番号 | 東北税理士会所属 / 税理士情報検索サイトで確認 |
| 電話 | 023-641-3882 |
| 公式サイト | オルウェーブ税理士法人 公式サイト |
こんな人におすすめ:クリニックの開業や医療法人の経営を相談したい 医師。土地の評価が大きな比重を占める相続を控えている方。
佐藤登美子税理士事務所
佐藤登美子税理士事務所は、松栄にある事務所です。代表の佐藤登美子税理士は昭和58年4月にこの事務所を開き、40年以上にわたって山形の事業者を支えてきました。市内では数少ない女性税理士が率いる事務所でもあります。
業種別の体制が明確です。事務所内に医業経営支援課・農業経営支援課・資産対策課を置き、「ビジネスドクター」を掲げて経営支援にあたっています。対応業種として病院・診療所などの医療機関、社会福祉法人、農業経営者、建設業・産業廃棄物業を挙げており、山形市の産業構造にそのまま重なる並びになっています。
業務は月次財務諸表の提供、給与計算代行、税務申告代理に加えて、許認可申請の代行、定款作成、医療法人設立、農業経営コンサルティングまで広がります。さくらんぼをはじめとする果樹経営の法人化を考えている方、建設業の許可更新と決算変更届を毎年抱えている方のように、税務と許認可がセットで動く事業者にとって、窓口が一つで済む意味は小さくありません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 〒990-2473 山形県山形市松栄1丁目5番58号 |
| 代表 | 佐藤 登美子(税理士) |
| 規模 | 昭和58年4月開業/医業経営支援課・農業経営支援課・資産対策課を設置 |
| 得意分野 | 農業経営コンサルティング・医療法人設立/医業経営支援・社会福祉法人・建設業/産業廃棄物業・許認可申請代行 |
| 料金目安 | 要見積もり(公式サイトに金額の掲載なし) |
| 登録番号 | 東北税理士会所属 / 税理士情報検索サイトで確認 |
| 電話 | 023-644-7535 |
| 公式サイト | 佐藤登美子税理士事務所 公式サイト |
こんな人におすすめ:農業法人化や医療法人設立を具体的に進めたい 事業者。許認可の手続きまで一緒に頼みたい方。
丹野覚税理士事務所
丹野覚税理士事務所は、馬見ヶ崎にある事務所です。代表の丹野覚税理士が平成23年1月に開業し、現在は職員8名の体制で運営しています。市内の候補のなかでは小回りの利く規模で、初回の相談と見積りは無料としています。
方針がはっきりしている事務所です。公式サイトで記帳代行は行わず、関与先自身による記帳を指導すると明言しています。自社で数字を入力するぶん手間はかかりますが、経営者が自社の数字をリアルタイムで把握できるようになり、月次の締まりも早くなります。毎月の巡回監査で経営助言を行うという関与の形も、この方針と対になっています。
もう一つの柱が決算書の信頼性です。税務署への書面添付と、金融機関への融資支援を通じて決算書の説得力を高めることを事務所として掲げています。書面添付は税理士が申告書の作成過程を記載して添付する制度で、税務調査の前に税理士への意見聴取が行われる仕組みにつながります。借入を前提に事業を組み立てる事業者にとっては、この2点がそのまま実利になります。業務は税務会計顧問、決算報告書と申告書の作成、年末調整、経営助言、給料計算、新規開業支援、相続・事業承継、セカンドオピニオンです。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 〒990-0810 山形県山形市馬見ヶ崎4丁目13番10号 |
| 代表 | 丹野 覚(税理士) |
| 規模 | 平成23年1月開業・職員8名 |
| 得意分野 | 月次巡回監査による経営助言・書面添付と金融機関への融資支援・新規開業支援・セカンドオピニオン |
| 料金目安 | 要見積もり(初回相談・見積りは無料) |
| 登録番号 | 東北税理士会所属 / 税理士情報検索サイトで確認 |
| 電話 | 023-664-3700 |
| 公式サイト | 丹野覚税理士事務所 公式サイト |
こんな人におすすめ:自社で記帳しながら融資に強い決算書をつくりたい 事業者。いまの税理士の判断に別の見方がほしい方。
兼子和伴税理士事務所
兼子和伴税理士事務所は、城西町にある事務所です。生協城西店のすぐ裏という分かりやすい目印があります。代表の兼子和伴氏は税理士と行政書士の資格を併せ持ち、平成20年12月にこの事務所を開きました。有限会社兼子会計事務所を併設しています。
創業支援を業務の先頭に掲げている事務所です。あわせて経営革新等認定支援機関の認定を受けており、事業計画の策定支援や各種の支援制度の活用を制度上の裏づけを持って進められます。行政書士を兼ねるため、法人設立に伴う許認可や書類作成まで同じ窓口で相談できる点は、これから事業を立ち上げる方にとって実務的な利点になります。
業務は創業・独立支援、税務・会計・決算業務、書面添付、自計化システムの導入支援、経営計画の策定支援、資産の譲渡・贈与・相続対策と申告書作成、事業承継対策、税務調査の立会い、経営相談です。立ち上げから承継までを一つの線でつなぐ構成で、事業のどの段階でも相談を持ち込める幅があります。なお、山形市内には和合町に「兼子税理士・社労士事務所」という別の事務所もあるため、問い合わせの際は所在地でご確認ください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 〒990-0832 山形県山形市城西町5-27-10(生協城西店すぐ裏) |
| 代表 | 兼子 和伴(税理士・行政書士) |
| 規模 | 平成20年12月開業/有限会社兼子会計事務所を併設 |
| 得意分野 | 創業・独立支援・経営革新等認定支援機関・書面添付・自計化システム導入支援・事業承継対策 |
| 料金目安 | 要見積もり(公式サイトに金額の掲載なし) |
| 登録番号 | 東北税理士会所属 / 税理士情報検索サイトで確認 |
| 電話 | 023-643-8233 |
| 公式サイト | 兼子和伴税理士事務所 公式サイト |
こんな人におすすめ:創業の手続きと許認可をまとめて任せたい 方。支援機関の認定を受けた事務所を探している事業者。
株式会社二位関会計事務所
株式会社二位関会計事務所は、幸町にある会計事務所です。山形駅から歩ける距離にあり、代表は二位関賢一税理士(税理士登録番号 第109653号)、所員は13名という体制です。二位関賢一行政書士事務所を併設しています。
所属団体の並びに、この事務所の性格が表れています。東北税理士会山形支部に加え、日本税務研究センター会員、TKC会員、公益法人協会会員、厚生労働大臣指定二級ファイナンシャル・プランニング技能士、相続名義変更アドバイザーという構成です。公益法人協会の会員であることは、一般の中小企業向け事務所にはあまり見られない特徴で、得意業種の一覧にも公益・宗教法人、学校法人、社会福祉法人が並びます。
IT支援業務を独立したメニューとして持っている点も特色です。公式サイトはインターネット会計を推進すると明記し、会計ソフトの新規導入では業務処理に適した運用方法と有効な資料作成までを支援するとしています。ExcelやWordの操作から活用方法までアドバイスするという記述もあり、経理をこれから仕組み化する事業者に向いた姿勢です。経営支援では帳簿改善、中期・単年度の経営計画策定、MAS監査、予算管理、キャッシュフロー計算書の作成まで扱います。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 〒990-0038 山形県山形市幸町12番19号 |
| 代表 | 二位関 賢一(税理士・行政書士) |
| 規模 | 所員13名/TKC会員・日本税務研究センター会員・公益法人協会会員・二級FP技能士 |
| 得意分野 | インターネット会計/会計ソフト導入支援・経営計画策定/MAS監査・起業支援・公益/宗教法人・学校法人・社会福祉法人 |
| 料金目安 | 要見積もり(公式サイトに金額の掲載なし) |
| 登録番号 | 第109653号(東北税理士会山形支部) / 税理士情報検索サイトで確認 |
| 電話 | 023-633-1321 |
| 公式サイト | 株式会社二位関会計事務所 公式サイト |
こんな人におすすめ:会計ソフトの導入から経理の型づくりまで頼みたい 事業者。公益法人・学校法人・社会福祉法人の会計担当者。
村山公認会計士事務所
村山公認会計士事務所は、桧町にある事務所です。代表の村山秀幸氏は公認会計士で、M&A登録支援機関でもあります。受付は平日の9時から18時までとなっています。
業務の組み立てが独特です。税理士業務(税務申告書の作成、相続税・贈与税の申告)を持ちながら、経営サービス・サポートとして経営計画書の作成を筆頭に置き、帳簿代行、決算書作成を並べています。さらに公益法人支援業務、事業承継業務、企業基本事項指導、そしてスモールM&A業務が独立したメニューとして立っています。監査法人で培った視点を、規模の小さい会社にも届けるという発想です。
スモールM&Aは、後継者が見つからない小規模事業者にとって現実的な選択肢の一つになりつつあります。会社を畳むか、誰かに引き継ぐかという判断は、税務の話であると同時に事業評価の話でもあります。公認会計士がM&A登録支援機関として関わる事務所は市内でも限られており、承継の出口を早めに相談しておきたい経営者にとっては貴重な相手です。料金は例を示すページはあるものの具体的な金額の掲載がないため、見積もりでの確認が前提になります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 所在地 | 〒990-0813 山形県山形市桧町4-7-35 |
| 代表 | 村山 秀幸(公認会計士・M&A登録支援機関) |
| 得意分野 | スモールM&A業務・経営計画書の作成・公益法人支援・事業承継・相続/贈与税申告 |
| 料金目安 | 要見積もり(公式サイトに具体的な金額の掲載なし) |
| 受付時間 | 9:00〜18:00(土日祝を除く) |
| 登録番号 | 東北税理士会所属 / 税理士情報検索サイトで確認 |
| 電話 | 023-682-7417 |
| 公式サイト | 村山公認会計士事務所 公式サイト |
こんな人におすすめ:後継者がいない会社の引き継ぎ先を探し始めた 経営者。公益法人の会計を相談したい方。
山形市の税理士費用の相場・目安
山形市は、公式サイトで料金を全面公開している事務所が1社ある一方、残る11社は要見積もりという構成です。そのため「市内の相場表」を作ることはできません。代わりに、公開されている1社の料金表を使って金額が動く仕組みを読み解き、見積もりを比べるときの物差しにする方法が現実的です。
山形市で唯一、区分ごとの金額を公開しているのが佐田税理士事務所です。この料金表の優れている点は、金額が「誰が記帳するか」と「消費税の課税区分」という2つの軸で整理されていることです。
記帳を誰がするかで変わる月額(法人・税抜)
| 消費税の区分 | 自計化済・クラウド会計利用 | 記帳代行(仕訳1件100円が別途) |
|---|---|---|
| 免税事業者 | 月20,000円+決算120,000円 | 月25,000円+決算120,000円 |
| 簡易課税 | 月30,000円+決算140,000円 | 月35,000円+決算140,000円 |
| 本則課税 | 個別見積もり | 個別見積もり |
個人事業主の場合(税抜)
| 消費税の区分 | 自計化済・クラウド会計利用 | 記帳代行(仕訳1件100円が別途) |
|---|---|---|
| 免税事業者 | 月10,000円+決算40,000円 | 月12,000円+決算40,000円 |
| 簡易課税 | 月20,000円+決算80,000円 | 月25,000円+決算80,000円 |
| 本則課税 | 個別見積もり | 個別見積もり |
この表から読み取れることが3つあります。第一に、記帳を任せるかどうかの差は月額で2,000円から5,000円ですが、仕訳1件100円の加算があるため、取引量が多い事業者ほど差が開きます。月200仕訳なら月20,000円の追加ですから、月額の差より加算のほうが大きくなります。第二に、免税事業者から簡易課税に移るだけで月額も決算料も上がります。インボイス登録で課税事業者になった方は、この段階の変化を織り込んでおく必要があります。第三に、本則課税になると個別見積もりに移ります。設備投資や輸出入がある事業者は、金額が読めない領域に入ると考えておくのが安全です。
依頼内容ごとの追加費用として確認したい項目
| 項目 | 確認したいこと |
|---|---|
| 決算料・消費税申告料 | 月額に含まれるか別建てか。別建てなら金額または算定方法 |
| 記帳代行 | 月額に含まれるか。仕訳単価があるか、上限はあるか |
| 年末調整・法定調書 | 基本料金と1人あたり・1枚あたりの加算 |
| 償却資産申告 | 別料金かどうか |
| 会計ソフトの費用 | ライセンス料を負担するのは事務所か自社か |
| 相続税申告・スポット相談 | 遺産総額に応じた設定か、時間単価か |
| 宿泊税・入湯税の申告支援 | 宿泊業の場合、月次の徴収記録の管理を含むか |
要見積もりの事務所に問い合わせるときは、この表の項目をそのまま質問リストにしてください。同じ条件を伝えて2社から3社に見積もりを依頼し、月額ではなく年間総額と、そこに含まれる業務の範囲をそろえて比べるのが確実な進め方です。税理士報酬は自由化されているため公的な相場表は存在せず、上の数値もあくまで市内1社が公開している目安です。実際の金額は年商、仕訳の量、訪問頻度、記帳を自社で行うかどうかで動きます。
まとめ|創業・融資・医業・クラウド・立地の5軸で2〜3社に絞る
山形市の税理士選びは、自分の相談が創業期の立ち上げ、融資と資金繰り、医療機関の会計、クラウドでの経理再構築、そして通いやすさのどこに重心があるかを見極めるところから始まります。県都とはいえ県内の登録税理士は約290名という規模ですから、条件を全部満たす1社を探すより、優先順位の高い軸から2社か3社に絞って比べるほうが早く決まります。
比べるときは、月額顧問料の数字だけを横に並べないでください。市内で唯一料金表を全面公開している事務所の数値が示すとおり、金額の正体は「誰が記帳するか」と「消費税の課税区分」であり、同じ会社でも前提が変われば年間総額は簡単に逆転します。要見積もりの事務所には同じ条件を伝え、年間総額と含まれる業務の範囲をそろえて比較してください。宿泊業を営んでいるなら、2027年4月の宿泊税開始に向けた実務の段取りを聞いてみると、その事務所が地元の制度変更をどこまで追っているかがよく分かります。
なお、山形市以外での候補も視野に入れたい方は、米沢や天童、庄内まで含めた山形県全体の税理士事務所をまとめた記事が参考になります。県外まで広げるなら、東北の中心である仙台市や、隣県の福島市の記事もあわせてご覧ください。候補が絞れたら、初回相談で説明の分かりやすさと、自社の業種をどこまで理解してくれるかを確かめてみてください。数字を安心して預けられるかどうかは、実際に会って話してみるのがいちばん早く分かります。

